国交省のCCUSモデル工事について、Cランクで36件試行

こんばんは。建設業界出身の社会保険労務士・行政書士の浜田です。

今日は、国土交通省の建設キャリアアップシステム(CCUS)モデル工事の試行状況についてお話しします。

一般土木の建設キャリアアップシステム(CCUS)モデル工事、Cランクで36件試行。直轄以外も導入広がる

国土交通省は直轄の一般土木工事を対象とした建設キャリアアップシステム(CCUS)モデル工事の実施状況をまとめました。

7月16日時点で契約・公告・入札情報サービス公表済みの2021年度契約工事のうち、WTO政府調達協定の対象工事で予定しているモデル工事は、発注者指定の「CCUS義務化モデル工事」を中心に67件。

受注者希望の「CCUS活用推奨モデル工事」はBランク工事で10件、Cランク工事でも地元建設業協会が賛同した21都府県で36件を予定とのこと。

国交省は21年度、WTO対象の直轄一般土木工事でCCUSモデル工事を原則適用します。

直轄Cランク工事でも各地の建設業界の賛同を得た上でモデル工事を試行中で、6月までに21都府県の建設業協会が賛同し、5県(三重、香川、高知、佐賀、長崎)の協会が検討している。

20年度はWTO対象工事が38件だったことを踏まえると、約2倍弱になってきていることがわかります。

21年度に予定しているモデル工事67件のうち、63件は義務化モデル工事、残りの4件は活用推奨モデル工事となる。

地方整備局別に見ると、以下のとおりです。
・北海道=1件
・東北=5件
・関東=24件
・北陸=3件
・中部=9件
・近畿=13件
・中国=6件
・四国=2件
・九州=3件
・沖縄=1件

Bランク工事の活用推奨モデル工事は20年度の契約ベースで4件のため、こちらは2倍以上となっており、Cランク工事の活用推奨モデル工事は20年度の契約ベースで18件のため、こちらも2倍となっております。

【用語解説】

WTO政府調達協定の対象工事とは

WTO対象の入札とは、日本を含む海外諸国が加盟する世界貿易機関(WTO)の協定の一部である政府調達協定によって競争入札をすることが義務付けられた一般競争入札( WTO対象)のことです。

WTO対象の入札で代表的なものは、政府調達協定対象の大規模工事です。
これらは、政府が行うものだけでなく、都道府県や政令指定都市が行うものも対象となり、金額は令和2年度~令和3年度の場合は、建設工事について政令指定都市等は23億円が基準だったりします。

ということで、大規模工事は建設キャリアアップシステム(CCUS)導入を行っていく他、規模の小さめの工事も積極的に建設キャリアアップシステム(CCUS)を行っていく方向で進められていることが分かりますね。

【編集後記】

台風が2つまとめて来たので、3連休は土曜日以外は自宅待機でした。

子どもとゲームをしたり、なわとびをしたりでゆっくり過ごすことができたので良かったです。

また、明日から頑張ります。

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